レザークラフト関係は、歩鳥堂に移行しました。

個別の記事は残してありますが、今後レザクラ・革もの関係の更新はこちらのサイトで行います。

http://hotoridou.pe.hu/gallery/

よろしくお願いします。

「ペルシアのきらめき」展(八王子市夢美術館)

http://instagram.com/p/mzLF4TwYz8/
「ペルシアのきらめき Brilliance of the Persian Arts」
  1. ペルセポリス……第1室
  2. ガラスの器……第1室
  3. 貴金属容器……第1室
  4. 陶器……第2室
  5. 加藤卓男シルクロード……第2室
  6. 印章・装身具・ガラス珠・コイン……第1室

 

オリエント考古学系展覧会をやるということで、初めて八王子の街へ行ってまいりました。

多分みんなあんまり行ったことないと思うけど(ひどい)、思っていたより近かったです八王子。中央線に乗っちゃえばすぐだし、美術館目の前まで100円で行けるバスもある。夢美術館はビルのワンフロアで、特別展2室+コレクション1室でした。

 

今回ちょっと面白かったのは、ペルセポリス遺跡の壁面レリーフの拓影(拓本)があったこと。

拓影とは、まあ魚拓のようなものなのですが、なにせそれをレリーフでやるのですから、大きい。

拓影というものは、原寸大なわけですよ。ペルセポリスの広間の壁の、王への朝貢使たちの行列が、ほぼ等身大で表現された彫刻の、原寸大の写し。レリーフの人物の顔と同じ目線で、石の凹凸を感じられる。拓影というものには、なにか独特の魅力があります。

 

「きらめき」展ということで、どうやらメインはガラス器だったのでしょうか。14点ほどでしたが、秀作が揃っていました。

正倉院宝物に含まれるガラス器と、よく似た器が1959年にイランで出土したというエピソードをパネルで紹介し、ペルシャのカットガラスを展示。

しかしさらに、奈良の正倉院以外にも、京都の上賀茂神社沖ノ島でも、ペルシャのガラス器と同じガラス片等が発見されているんですよ、とキャプションにさらっと書いてあります。そうなんだよね。正倉院のことはみんな知っているかもしれないけど、そこもっとアピールしてもいいと思うですよ。今年は沖ノ島展も予定されているしね!

 

小ぶりですが、なかなかじっくり見るに値する作品のある展示でした。

個人蔵が多く、ということはあまり観られないものも多いかもしれませんから、是非この機会に。

 

ペルシアのきらめき

4/12~5/25 八王子市夢美術館

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