パンケーキ食べ歩き2011_02：丸福珈琲店（秋葉原）

来訪日：2011/3/27

大して語るべき歴史も個人的にはないのだけれど、この年の3月11日にはつくばのアパートにいた。三日目くらいに東京の実家に行くことができ、そのまましばらく東京にいたのだが、二週間後につくばに戻った。何も片付けずに東京へ行ったものだから、つくばに帰ってから改めてギャーとなったのだが、まあそれはこの際関係のない話。
パンケーキの話である。
27日につくばに戻る途中、秋葉原で、よしなにか精神の糧となるものでも食べてから行こうと決意し立ち寄ったのが、この店であった。

この頃は知るよしもなかったのだが、ここのパンケーキはまさにパンケーキ・オブ・パンケーキ。パンケーキと言われて誰もが思い浮かべる昔ながらのイメージ通りの、喫茶店のパンケーキ。
の、中では結構洗練されていてモダンな感じ、と言えよう。
まん丸くてつやつや。表面が少しさくっとしているので、つやりと言うよりてかりって感じ。
中はわりと乾いている、しっとりよりはさくさく寄り。お菓子風味。
はちみつとメイプルシロップを選べたのだが、はちみつにするとちょっと濃ゆすぎた。シロップにすればよかったかな、とちょっと後悔したが、バターとはちみつとお茶の黄金比に辿り着けば美味しかった。

バター問題とメイプルシロップ問題（個人的にはあまり表面がしっかりかりっとしているパンケーキは、バターが染み込みづらいんじゃないかな、と思うんだけど、食べてる途中でバターが消失してしまうようなものもそれはそれで不満なので、難しいところである）（そしてメイプルシロップは、かけ過ぎると美味しくなく、しかし出されている以上かけたくなるのは人情で、うまい分量でかければ勿論美味しいのだけれど、それはメイプルシロップの美味しさであってパンケーキの美味しさではないのではないか、否それはちょっと言い過ぎだろう、といった諸問題）についてはこの後のパンケーキ道に延々と立ちはだかることになる課題であるが、この実質最初のパンケーキでも既にその壁にぶち当たっていたのだったなぁ、と見返して思った。
と言うか、私のパンケーキ道楽は、実は震災がきっかけであったのだなぁ。全く忘れていた。

丸福珈琲店 ヨドバシ「AKIBA」店