レザークラフト関係は、歩鳥堂に移行しました。

個別の記事は残してありますが、今後レザクラ・革もの関係の更新はこちらのサイトで行います。

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よろしくお願いします。

5月の読書まとめ

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:2806ページ
ナイス数:12ナイス

イリヤッド-入矢堂見聞録- 全15巻完結(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]イリヤッド-入矢堂見聞録- 全15巻完結(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]感想
行かんのかい、アトランティス
読了日:5月1日 著者:魚戸 おさむ

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)感想
それだけで一個の物語の主軸になりそうなキーワードがばんばん出てきて押し流されるうちに一部しか回収されないまま終わってしまったがともかくラストまでパワーはあった。虐殺文法エディターにはちょっと笑った。こうなるしかないだろうな、って結末に着地しましたね。
読了日:5月3日 著者:伊藤 計劃

イスラム芸術の幾何学 (アルケミスト双書)イスラム芸術の幾何学 (アルケミスト双書)感想
数学である。私には細部は、というか大部分は理解が及ばなかったが、反復されるフラクタルを眺めるだけでもそこにこめられた理念、世界観に感服。/12、14、「目に見える音楽」。
読了日:5月4日 著者:ダウド・サットン

巨大仏!!巨大仏!!感想
みんな頭おかしい。だが巨像は人類の永遠の夢と憧れなのだ
読了日:5月8日 著者:中野 俊成

ビッチマグネットビッチマグネット感想
「だいたいまっすぐうちに帰る。」
読了日:5月9日 著者:舞城 王太郎

短篇五芒星短篇五芒星感想
『美しい馬の地』……「悲しみだけがあるべきところに僕は怒りを持ち込んでいたのだ。」/『アユの嫁』……「えーもうちょっと……意味判らんでとにかくそっち行くわ」/『四点リレー怪談』……「およそ怪談のオチにはふさわしくない男なのだ。小太りだし。」/『バーベル・ザ・バーバリアン』……「受け入れ、全てを与えている。」/『あうだうだう』……「確かに根本はそこだ。」
読了日:5月10日 著者:舞城 王太郎

芸術新潮 2012年 08月号 [雑誌]芸術新潮 2012年 08月号 [雑誌]感想
足のない幽霊の誕生から、トロンプルイユ的幽霊画、歌舞伎の幽霊画、変わり種では女性器が顔(!)の幽霊や、ユーモラスな骸骨まで。美女に限らずだしそもそも幽霊に限らずだったんだけど、最初に人間と妖怪と幽霊、この世とあの世の図示をしてくれた上でだったので、分かりやすく楽しめた。それと「美女『と』幽霊」ということで、女性アーティストが色々出てきてインタビューされていたんだけど、最近わりとこういう構成多い気が。キャッチーなんですかね。
読了日:5月17日 著者:

ホモ・ルーデンス (中公文庫)ホモ・ルーデンス (中公文庫)感想
読書会課題本。一週間かけて読んだけど、いやあよくこんだけ話広げたなーって。
読了日:5月19日 著者:ホイジンガ

古代ギリシア人と死古代ギリシア人と死感想
死後の世界観から実際の埋葬・墓参まで、文学と法令と遺物から。
読了日:5月22日 著者:ロバート ガーランド

絵馬に顔いを絵馬に顔いを感想
願い事別、絵柄別の絵馬写真と解説。絵馬ってこんなにも種類のあるものだったんだ……。人の願いは様々ですね。言葉を掛けているというか、ダジャレみたいな絵柄の選択がなかなか楽しい。あと、巻末の「願い事別・どこでお参りすればいいか一覧」は便利……かも!?
読了日:5月25日 著者:岩井 宏實

グリフィンとお茶を 〜ファンタジーに見る動物たち〜グリフィンとお茶を 〜ファンタジーに見る動物たち〜感想
動物物語案内&動物エッセイ&ファンタジー論。幼少期の読書体験とヒヨコを飼った話と動物物語とはいかなるものか論がざっくり入り混じっていてなかなか奥深い。ナルニアル=グウィンがかなり強烈な存在感を放っているけれども、初めて聞くようなのもあって、心理学や神話学、動物を観察するまなざしといったことまで話が及ぶ。読みたい本色々できちゃったなー
荻原規子『グリフィンとお茶を 〜ファンタジーに見る動物たち〜』
読了日:5月26日 著者:荻原 規子

イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ (とんぼの本)イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ (とんぼの本)感想
シリーズ3冊目は、なんだかあちこち可愛らしい。キリッとしたチーター(パレルモ、ルッジェーロ王の間)、サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ聖堂の赤いぽっこりした屋根、三角と円でできた蛇のモザイク(スティロ、サンタドリアーノ修道院聖堂)、こどもの描く絵みたいな獅子(獅子!?)(同、サンタ・マリア・デル・パティーレ修道院聖堂)、柱頭彫刻のまんまるの目(ブリンディシ、サン・ベネデット聖堂)……撫でくりまわしたくなるくらいキュート。
読了日:5月26日 著者:金沢 百枝,小澤 実

錯視芸術(アルケミスト双書)錯視芸術(アルケミスト双書)感想
様々な錯視と、その歴史(それは「遠近の表現」に始まる)と、あと、錯視とは私たちの先入観に依るものであって、「『現実の認識』を認識する」ことなのである、って話。脳は不思議。このシリーズ、左文章右挿図でぱらぱらめくれる程度で普段手に取らないような話が出てくるので、なかなか好き。
読了日:5月27日 著者:フィービ・マクノートン

ファンタジーのDNAファンタジーのDNA感想
ファンタジーというものについて真剣に向き合って、読書体験とかエッセイとか作品論とかを展開していく。動物エッセイに続けて読んでみたけど、個人的にはこの順番でよかった。
荻原規子『ファンタジーのDNA』
読了日:5月27日 著者:荻原 規子

ミステリーズ 完全版 (講談社ノベルス)ミステリーズ 完全版 (講談社ノベルス)感想
「密室」を取り扱うDisc1と、「私/あなた」あるいは人の意識を取り扱うDisc2。面白かったがこれがこのミス1位と言われると、確かにちょっと、不思議な気がする。後半とか。でもこうした、パロりやメタりという日本製ミステリの好むことを、アメリカ製ミステリの教養と雰囲気をもってやれるのがこの作家の強みだと思うので、その点は良かった。
読了日:5月30日 著者:山口 雅也

早すぎる埋葬早すぎる埋葬感想
土葬文化における「早すぎる埋葬」の恐怖は、私達にはあまり皮膚感覚として想像できるものではないかもしれないのだけど、恐ろしいものもハッピーエンドなものも含めた「報告」による前半部分と、執拗な恐怖の描写や「私」の囚われた幻を描く中盤部分とで、それがじりじり伝わってくる。それにしても、ポーはまだあまり読んでいないのだけど、『黒猫』でも壁に“埋めた”死体が、壁が崩れてこちらへ倒れこんできたっけ。なにかそこにすごい恐怖があるわけだ。
読了日:5月31日 著者:エドガー・アラン ポー

キッシュ&タルトキッシュ&タルト感想
キッシュは完全食。だけどうなぎリゾットとか肉じゃがとか、人はこんなものまでもキッシュにしてしまうんやなあ……。
読了日:5月31日 著者:三宅 郁美