2014年パンケーキ・ホットケーキベスト10
年末恒例(にしたい)、パンケーキまとめ。
本年のパンケーキ活動は、「3年100パンケーキ」の目標も達成し、居住地である東京のみならず北海道と京都でもパンケーキを食べることができ、それなりに充実させることができるかなと思います。
細々としたものではあり、例によってきちんと記録もとっていなかったのですが、とりあえずのまとめとして、本年もやってみましょう。
(なお、昨年はこちら)
2014年パンケーキ統計
本年のパンケーキは、
1月 6パンケーキ
2月 7パンケーキ
3月 7パンケーキ
4月 5パンケーキ
5月 3パンケーキ
6月 5パンケーキ
7月 3パンケーキ
8月 2パンケーキ
9月 7パンケーキ
10月 2パンケーキ
11月 3パンケーキ
12月 2パンケーキ
計 52パンケーキ
でした。
全リストはこちらになります。
→ 2014年に食べたパンケーキ全52店 - Togetterまとめ
2014年パンケーキベスト10
さて、ベスト10。10位から遡ってまいります。
10位 Moke's Bread&Breakfast
私としては珍しく、ハワイアンパンケーキのお店。
といってもいわゆるハワイアンと一味違う。生地があまり薄くなく、むしろふっくら気味。層状になっているというか、スフレ的な食感。食べ応えがありつつ、重たくはなく……そういう感じだから、これだけソースがかかっていても、ソースを吸ってぐっちゃり、ということにはならない。生地は甘めだが、ソースがフルーツ系で酸っぱい。総じて、生地とソースのバランス感覚がグッド。
9位 珈琲 梅の木
ザ・純・喫・茶! ……な店構え、カウンターの向こうでお玉ですくった生地を焼いてくれるおじさん、そういうものから予想されるホットケーキとは、しかし全く違うこの佇まい。
生地はしっとりとした食感で、粉糖のふられた焼き面は絶妙な色合い。生クリームは、パンケーキとの組み合わせでよく見るしゅわしゅわした系ではなくて、とろ~っとして生々しい(?)やつ。実に手仕事って感じで、舌触りの良い、そんなホットケーキでした。
8位 24/7 coffee & roaster
実はこのお店には昨年も行っているのですが、そのときは今回ほど印象に残らなかった。人の好みも変わっていくので、そういうこともあります。
かなり小ぶりのホットケーキ、見た目はなんの変哲もなく、実際、味もそうです。ただそのスタンダードさをとことん突き詰めた、という佇まい。生地は口に入れた瞬間ほろほろっ……と柔らかく崩れ、バニラビーンズの香りが残ります。
写真はカスタードソースのかかったものですが、これもまた甘みがしつこくない。これだけたっぷりかかっても、最後までバランスよく頂けます。うーん、最近、こういうのに弱いなぁ。
7位 Royal Garden Cafe
外苑前店と渋谷店と、2回行ってしまった。パンケーキのメニューはリコッタパンケーキ1種類だけ。そしてやっぱり私はリコッタパンケーキには弱いのだ……。
分厚いメレンゲ層、たっぷりの卵の風味。ぐしゃっと柔らかい生地に混ざるバターと、こんがり焼かれたバナナの香り。うーん、なんでこんなにリッチな気持ちになるんだろう。こちらのリコッタパンケーキは特に卵の主張が強く、見た目以上にお腹にくるパンケーキでした。
6位 miel miel
今年は結構おかず系パンケーキに挑戦してみた年でもありました。半熟卵を乗せたエッグベネディクト・パンケーキや、チリビーンズ系など……その中から、こちらのチェダーチーズ&パンチェッタ・パンケーキをランクインさせたいと思います。
おかず系パンケーキって、なんだかパンケーキが単なる炭水化物になってしまいがちな印象があって、実は今まで敬遠気味だったのです。しかし見た目に惹かれて食べてみたこのチーズパンケーキが、ガツンと強烈!でした。
2枚重ねのパンケーキの上に、たっっぷりかかったチーズソース……これがパンケーキを覆うことによって、食べ始めてもずっと温かく、そして内側のふっくらさを保つ効果があったのです。おかず分がパンケーキを助け、パンケーキはチーズとソースの濃厚さを支える……ううむ、完成度高し!
5位 カフェラインベック
京都でパンケーキといったら、やはりここが代表格でしょうか? 言わずと知れた有名店。
こちらの品もリコッタチーズのパンケーキなのですが、他のとはちょっと違う。いわゆる(って、多分私が言っているだけですが)円盤型の見た目をしています。ナイフを入れてみると現れるリコッタチーズ層、たっぷり空気を含んで生地は柔らかく、しかし表面はしっかり焼き目のついたさっくり感。この食感、私にはちょっと珍しいものでした。
メイプルシロップを「かけるのではなく、ひたしてお召し上がり下さい」という指示も、なるほどこのパンケーキには合っていてグー。
4位 British Baaba
連続で京都。僅差でこちらが4位。でもこれすごく紹介しづらいのです。一言で言うなら、ディテールの勝利。
クラシックで落ち着いた感じのバターミルクの生地、その、バターの重みで凹むくらいの柔らかさ。しかしふちにはパリッとした耳。生地から感じられる粉の繊細さ……。そういう細部の、優しさ……のようなものが……良かったです!!!
そしていよいよベスト3!
3位 アマンド
ケーキ屋さんのパンケーキ。正直言えば、やや生地が硬く平たく、どちらかと言えば焼き菓子の食感で、パンケーキとしては王道の雰囲気ではない。しかしながら、しっかり噛みしめられながらもほわっと柔らかい、ほのかな甘みのある生地は、実に品がよく佇まいも美しい。
なによりこちらのバナナチョコパンケーキ、生地にバナナが入っているのです。
私にとってはこれが、バナナ「入り」パンケーキとの初めての出会い。これ以来自分で作るときには、すっかりバナナを入れるのにハマってしまった、そんな記念的パンケーキなのでした。その感謝をこめて、ベスト3にランクイン。
2位 バターグランデ
鉄板パンケーキは裏切らない。これはガチです。だから、まあ、妥当と言えば妥当な順位。
しかしこちらの「発酵バターの窯出しフレンチパンケーキ」は、ただの鉄板ではありません。ポイントは鉄板の上にパンケーキが2枚重ねになっているところ。薄手のものが2枚、熱でもっちりとくっついているので、そのまま口に運ぶのが良。
すると、下の1枚は鉄板で熱されてこんがりした食感に、上の1枚はバターが染み込んでじゅくじゅくになっているのです。その2つがもっちりと手を組み一体化している……素晴らしき食感のコラボレーション!
鉄板パンケーキといえば少しぶ厚めのものが1枚、というのが主流と思われる中、これはなかなかの発見でした。
1位 P.C.A. Pub Cardinal Akasaka
4月に食べたとき、これが今年の暫定1位、と言ったのですが、最後まで首位を保ちました。
2位もなのですが、このくらいの順位になると、一目見た瞬間の佇まいの美しさというものも重要になってきますね。その点こちらのパンケーキは、まだらの焼き目もオツな、黄金のパンケーキといった風情。
そしてもちろん、食感です。これが実に、新食感! ほとんどシャキシャキしてると言ってもいいくらいの歯ごたえ。柔らかいフィナンシェくらいの感じで、ツノが立っていると言うか、弾力があるというか。このしっかりと空気を含んだ生地に、塩っけのあるバターが染み込んだ時の、じゅわっ……とした噛み心地が、もう最高!! なのです。生地のお味はほんのりと甘みがかって、そこにふちのこんがり感がいい香りを出しています。
今まで食べてきたパンケーキとは全く違う生地。是非一度ご賞味ください。
さて、というわけで、2014年に私が訪れたパンケーキ店の中から、ベスト10を選んでお送りしました。でもどのパンケーキも、美味しく心和む時間を与えてくれました。
2015年も、もそっと頑張ってパンケーキ活動に励みたいと思います。おすすめのお店があれば是非教えてください。すべてのパンケーキに!幸あれ!! 皆様良いお年をお過ごしください。